生徒の声STUDENT'S VOICE

広報委員会がInstagramで本校の魅力、行事、学校の日常をお伝えしています。こちらも是非ご覧ください。

 Instagramへ

生徒の声

3132

3334

3536

学校パンフレットより

「偏差値で測れないもの」 51期生・令和5年度生徒会長
 本校で過ごす3年間では、いわゆる偏差値で測れないものがたくさん得られるはずです。学校行事においては、開催するか否かから話し合っていきます。企画運営・会計・司会・裏方など数えきれないほどの役割を、ひとりひとりが責任をもって行い、行事を創り上げていきます。これを一言で表すと本校が掲げている「自主自立」という言葉になります。ですから、私たち生徒会執行部はその先陣を切り「前例にとらわれない」をモットーに活動しています。
 この1年間で、「オンライン会計システムの導入」「時代にあわせた会則・細則の改正」「地元企業を巻き込んだイベントの開催」など様々な施策を行ってきました。しかしどんなことでも生徒だけですすめていくことは簡単ではありません。時には行き詰ることもあります。そんな時、生徒数が少ない本校では先生方が手厚く相談にのってくださいます。そして「答」を教えてくださるのではなく、どのように解決すればよいかの「道」を示してくださいます。本校で過ごす3年間で、何度もぶつかり合い、何度も話し合うことと思います。そこで得た経験が次の行事へ、そして次年度へ、そして社会で活躍できる人間へと自分を成長させてくれます。それが附属高等学校平野校舎だと私は考えます。

「対話の大切さを学ぶ」 52期生
 私は、トビタテ留学ジャパンという制度を使って、この夏にアメリカへ短期留学しました。アメリカに行って感じたことは「対話」の大切さです。アメリカでは、時には「主張し過ぎでは?」と思うくらいしっかりと自分の意見を伝えます。最初は慣れませんでしたが、お互いの意見を尊重し合っていることに気づきました。
 意見をしっかりと言い、しっかりと受け止める。この2つで成り立つ「対話」は、人間として必要なことである、と強く感じました。

「海外へ飛び出して、21世紀型の探究心を育てる」 卒業生
 高校2年生で校内代表として参加した世界津波サミットでのこと。「英語しか使えない、でも英語さえあれば誰とでも話せる」という衝撃的な体験をしました。世界中から集まった高校生たちと災害救護について話し合い、その足跡を声明文にまとめあげる濃密な内容でした。
 またあるときにはタイやカンボジアへの研修に参加し、日本発のお薬手帳を薬物の適切管理システムとして広める挑戦を行いました。海を越えて初めて現地の医療を目の当たりにし、改めて日本の医療の海外へ飛び出して、21世紀型の探究心を育てる持つ特色を再発見することができた貴重な機会だったように思います。
 私がSGHから得た学びは多岐に渡りますが、実のところ「多様性」とは初めからそこにあって自分が触れてこなかっただけなのだという気づきは新鮮なものでした。高校生までに身につけた常識はどれも爽快に壊されていきましたが、どこまでも患者さんの身に寄り添う医療者を目指す私にとって、目をこらせばそこにある多様な思考、背景に目を向けられたことは大きな糧となっています。今ではWWLと名前を変えたこのシステムですが、引き続き多くの平野生が、国境を越えた広い視点で自分のいる世界を鳥瞰できる地図を手にされることを願ってやみません。

試行錯誤が自信に繋がる」 卒業生
 学校内でのポスター・スライドを用いた発表に加え、MY PROJECT AWARDや全国高校生フォーラムなど外部で発表する機会にも恵まれました。学校とは異なる場での発表を通してレベルの高いプレゼンテーションに触れることで、自身の研究だけでなく、発表の仕方に対しても改善点や新たな視点を発見することができました。
 学内発表を重ねる中でそれらを一つ一つ反映させ、最後にはより完成度の高いものを発表できたと感じています。このように試行錯誤を繰り返し発表という形で研究をまとめた経験は、研究活動への自信に繋がっています。

「多様な立場で社会問題を考える」 卒業生
 高校生国際会議は、ほとんど全ての企画運営を生徒のみの力で行いました。コロナ禍だったこともあり、多くのハードルがありましたが、全員で試行錯誤しながら乗り越えたことは良い思い出です。
 高校生国際会議では、多様な立場に立って社会問題について話し合う機会を作りたいと考え、模擬国連を実施。環境問題について、それぞれの国の特色・環境・技術を踏まえ、討論しました。また、国際会議のプログラムは、海外からの参加者がいたこともあり、全編英語で。高校生の時からグローバルな視点で社会問題に真剣に向き合える機会は、とても貴重なものでした。

「自主・自立×総合での学び」 卒業生
 高校時代のSGHの研究ではハンディキャップと防災をキーワードにかかげ研究を行っていました。SGHで行った研究のおかげで、自分たちの興味関心をより理解することができ、卒業後の進路が明確になりました。
 卒業後はSGHの研究の際に用いたハンディキャップと防災を学べる進路へ進むことができました。大学入学後は、一般社団法人imarginを立ち上げ、子どもたちに何かできることはないかと日々模索しています。現在は、この平野校舎の生徒たちとも協力して活動しています。

「興味・関心×継続」 卒業生
 中学校の探究活動で「水筒にみられるカビの現状」について研究し、さらに知識を深めるために高校でも研究を続けました。日常的に飲む飲料に含まれるカビの生育抑制作用を調べ、この研究をもとに作成した論文がコンクールで入選し、テレビにも取り上げて頂きました。この成果を大学入試でも活かしたいと考え、自己推薦入試を選択しました。人前での発表や論文作成の経験は、面接や自己推薦文の構成の際に大変役に立ちました。

「日々の活動が進路につながる」 卒業生
 私は高校生国際会議と高校生フォーラムで特に力を注ぎました。2年次のグローバル探究Ⅱでは、日本人の英語への苦手意識をテーマに研究を行いました。もともとは日本や海外の教育制度に興味があり、自身の関心とは少し異なるテーマでしたが、研究を進める中で教育学そのものに関心を持つようになり、進路を決めるきっかけとなりました。高校生国際会議では研究発表だけでなく、生徒代表として企画運営も経験し、考えを伝え集団をまとめる方法を試行錯誤しました。それらの活動を通して、英語力の高い人やリーダーシップのある人から刺激を受け、自身のレベルを高めるモチベーションを維持することができました。推薦入試では、英語力だけでなく、自身の考えを相手に伝える力も評価されるため、日々の授業を大切にしつつ、実践を通じて学びを得ることの重要性を感じました。