本校の研究SCHOOL RESEARCH

1.研究紀要

本校では、各教員が得た教育研究の成果を、研究紀要として発刊しております。各年度の紀要末尾には、1年間の研究活動の概要を記しています。大阪教育大学リポジトリにて新しい論文から順次閲覧が可能です。

本校研究紀要全体はこちら】(大阪教育大学リポジトリ)

◎2025年度(研究紀要・第21号)【掲載準備中】

〇附属高校平野校舎研究主題
「教科における概念型探究学習の実践②」(公開授業:国語科・外国語科・保健体育科)

〇平野五校園共同研究主題
「新しい社会を創造する子ども一人ひとりの育成をめざした教育課程の実施と教育評価(2)―主体性が働く課題設定能力の育成と学習評価モデル開発―」(2年次)

エージェンシーを発揮する国語科概念型探究学習
―実社会のwell-beingにつながる新聞社説作成を通じて―
国語科 水谷文信
「公共」における選挙接続を活かした概念型探究
― 主体的な選択を行う主権者の育成 ―
地歴公民科 熊原真史
命題の件を集合という概念を通して視覚化して捉える取り組み
数学科 宇野公貴
ゴムチューブの定常波を用いた弦の振動の探究
理科 加藤智成
他者と自己を共に大切にする姿勢をはぐくむ相互理解を通した概念型探究学習
〜-エモリー大学提唱のSEE(Social, Emotional, and Ethical Learning)プログラム-を活用して〜
外国語科 内山美和
健康を自ら考え、選び、整える力を育てる保健授業の構築
―概念型探究学習による「食事」「休養・睡眠」の実践―
保健体育科 髙島勇起

◎2024年度(研究紀要・第20号)大阪教育大学リポジトリはこちら

〇附属高校平野校舎研究主題
「教科における概念型探究学習の実践①」(公開授業:数学科・地歴公民科・理科)

〇平野五校園共同研究主題
「新しい社会を創造する子ども一人ひとりの育成を目指した教育課程の実施と教育評価(1)―「かかわる」ことを通して―」(1年次)

文学で近代における論理を探究する概念型カリキュラム
-コンピテンシー育成のための複数テクストの効果的な組み合わせとルーブリックの活用-
国語科 水谷文信
確率の概念を身近に捉える取り組み
数学科 西田光秀
バスケットボールの技能を効率良く高める体育科授業実践
保健体育科 石田実
生物基礎におけるものの見方・考え方
理科 岡本圭史
概念型探究による防災・減災学習
地歴公民科 鈴木康平

附属高校平野校舎研究主題(2022年度~2023年度)「教科における探究学習の考え方と実践①・②」

(公開授業 ①2022年:国語科・外国語科 ②2023年:数学科・理科)

◎平野五校園共同研究主題(2021年度~2023年度)

「一人ひとりの多様な可能性を広げる評価の在り方(2)―主体性が働く【探究学習】プログラムと学習評価のモデル開発をめざして―」

2.研究体制と沿革

■本校の研究体制

 本校は教育研究校としての使命を果たすため、教員全員で教育研究の基本的方向を検討し、組織的に活動している。その企画・推進・調整を担当する校務分掌として教育研究係があり、校内の教員研修・研究集会・本校主催の研究発表会、高大連携等の企画・運営・調整にあたっている。また、その成果を発信するため、研究紀要の編集にもあたっている。さらに、WWL(ワールドワイドラーニング)推進委員会が中心となって、分掌や学年を横断してグローバル探究、多文化理解講座、各種海外研修の企画・実施、関係機関・企業との連携を推進している。

■研究活動の沿革

(1) 総合を核にした学力向上カリキュラムの構築
 本校は、2006年度から3年間、文部科学省「学力向上拠点形成事業」の指定を受け、「『総合的な学習の時間』『行事』『教科』をクロスした学習による学力向上」を研究テーマとして取り組んだ。
 人は他者との関わりの中で成長するというワロンの理論を基盤に、他者や自然との関係性を重視した『総合的な学習の時間』や『行事(体験学習)』に『教科』を結び付けることで、数値化しやすい「見える学力」と、数値化しにくい「見えない学力」を相互に支えるカリキュラムの構築をめざした。
 『総合的な学習の時間』を教科と並列に置くのではなく、教科の学びを支える基盤として位置づけた点に、本校の先駆性がある。

(2) 校種を越えた連携とグローバル教育の深化
 2010年度から、大学の組織の一部として平野地区共同研究協議会が発足し、平野地区の幼・小・中・高の縦の連携を深めるとともに、特別支援学校との横の連携も視野に入れて共同研究に取り組んできた。このような流れの中で、2015年度には、文部科学省の「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」に指定され「多面的に"いのち"を考えるグローバルリーダーの育成」をテーマとして、課題研究・アクティブラーニング・評価開発の研究開発を推進した。

(3) 探究とカリキュラム・マネジメントの発展
 2020年度からは、文部科学省指定WWL(ワールドワイドラーニング)構築支援事業の拠点校として、国内外の高校・大学・関係機関と連携したカリキュラムを展開し、多様性を尊重しながらグローバルな課題解決に向けて行動できるイノベーティブなグローバルリーダーの育成に取り組んできた。近年は、カリキュラム・マネジメントの視点から、これまで蓄積してきた実験的・先導的な教育実践を整理・体系化し、次期学習指導要領を見据えて、新しい社会を創造する子ども一人ひとりの育成・中高で連続した質の高い探究的な学び・企業・大学等のリソースを活用したグローバル課題解決力の育成を重点課題として研究を進めている。

(4) 地域と連携し、全国のモデルとなる安全・安心を基盤とした学校づくり
 2026年3月には、「SPS(セーフティ・プロモーション・スクール)」認証を予定している。
 SPSは、生活安全・交通安全・災害安全(防災)の三領域を柱に、学校教育活動全体を通して、安全で安心な環境を組織的・継続的に整えていく考え方である。本校では、平野地区五校園すべての校園種が連携し、この取り組みをさらに加速させていく。