未来を守る力を育む ― 合同防災訓練を実施しました
2025年11月28日 08時00分 11月27日(木)5限、本校では全校防災訓練を行いました。今回は、地震発生の後、大和川の氾濫が懸念されるケースを想定しました。校舎の3階以上が安全とされるため、高校生が幼稚園児と協力して上層階へ避難誘導を行う実践的な訓練を実施しました。
■ 高校生が幼稚園児を守る――協働の姿が光った避難行動
高校生は隣接する附属幼稚園の園児と手を取り合い、声をかけ合いながら3階以上へと安全に誘導しました。避難経路の確保、階段での安全確保、幼児の歩幅に合わせた行動――すべてにおいて生徒たちの主体的な判断と優しさ、責任感が見られました。「地域の命を守る」一員としての意識を育てることができた、大変意義のある訓練となりました。園児は、保護者の方への引き渡しまでおこない、円滑に進めることができました。
政府の地震調査委員会では、南海トラフ巨大地震(M8~9級)が30年以内に60~90%程度以上の確率で発生すると公表しています。つまり、今の高校生が50歳になるまでに、この地震を経験しないまま人生を過ごす可能性より、経験する確率の方が高いということです。
(1)南海トラフでは、過去1400年間に約100~150年周期で巨大地震が発生していること
(2)前回の昭和東南海地震(1944年)・昭和南海地震(1946年)から、すでに約80年が経過していること
本校では、科学的根拠に基づき、消防署・本学・五校園(幼小中校・特別支援学校)と連携し、避難行動の意味を生徒が理解したうえで訓練に臨みました。本校教職員を含め、“自分事”として備える重要性を全員で共有しました。地域とともに、生徒の命と未来を守る教育を引き続き、一層深化させてまいります。